安全への取組み

安全への取り組み

皆さまに牧場で楽しく過ごしていただくため、そして安全で美味しいミルクを生産するために、当ホームページで紹介している牧場では乳牛の感染症対策に力を入れています。

牧場で注意すべき感染症は主にふたつあります。
ひとつは、乳牛が感染していても発生しないのに人間に発生すると問題になる0-157などの感染症です。 もうひとつは、人間が出入りすることで乳牛に感染してしまう家畜伝染病で、口蹄疫がその代表的なものです。
平成22年度に宮崎県で発生した口蹄疫では、約29万頭(牛約7万頭、豚約22万頭)の家畜のいのちが犠牲になりました。そのうち、約7万7千頭はウィルスの増加を抑えるため疑似患畜(患畜である疑いのある家畜)の有無にかかわらず殺処分の対象になりました。自分の家畜を守るため消毒を繰り返した畜産農家にとっては、報われない結果に終わってしまい、経済的だけでなく、精神的にも大きなダメージを受けました。
感染症防疫の基本は、感染の原因となる病原菌を「持ち込まない」「広がらせない」「持ち出さない」こと。 牧場の安全への取り組みにぜひ、ご理解、ご協力をお願いします。

手を洗うことは、すべての感染症および食中毒予防の観点からも、最も大事な防疫対策です。
牧場見学の際には、石鹸などを使い手指の洗浄をお願いしています。 流水と石鹸で30秒間手洗いをすることで、手の細菌数が1/63から1/630に減少します。
(神奈川県鶴巻温泉病院 感染管理認定看護師 小澤美紀より)
*正しい手洗いの方法 手洗い大作戦(食といのちの学び支援全国協議会発行)参照 http://www.dairy.co.jp/edf/tool/swindow/tearai_s.html

靴底から菌を「持ち込まない」「持ち出さない」ために、牧場に出入りする際には設置された踏込み消毒槽(踏み込みマット)で靴底を洗っていただきます。
牧場によっては、専用の長靴やブーツカバーを準備しているところもあります。

牧場の外部から病原菌を持ち込む要因のひとつとして、来場者が乗ってきた車が考えられます。
各牧場では、牧場内で作業する車両と来場者の車両を区別して駐車できるスペースを確保しており、指定の場所に駐車するようお願いしています。

海外から病原菌を持ち込まないために、ご来場者が海外(特に感染国)から入国/帰国、あるいは他の牧場に立ち入ったかどうかを確認させていただいています。
一部感染発生国からのご来場者には厳重に対策を施し、場合によっては立入を制限させていただく場合もございますのでご了承ください。
それ以外の方には、防護服や防護キャップの着用、防護服の準備がない場合は、牧場に入る前に衣類をブラシで払う、あるいはクエン酸もしくは酢酸液の散布をお願いしています。

牧場が見学者を受け入れる際には、一定条件以上の保険に加入していることが義務付けられています。
当ホームページで紹介している各牧場も保険に加入し、ご来場者の万一の事故に備えています。
①施設賠償責任保険(牧場内で起こった事故やケガなどに対応)
②生産物賠償責任保険(0-157など食中毒に対応、PL保険)

 
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