草+牛=ミルク

愛知県西尾市・北村牧場

北村牧場のある西尾市は、愛知県の中央部西三河に位置し名古屋からは南東に約35kmのところにあります。
人口は11万人で中規模都市となっています。
豊田市に近く、周辺にはトヨタの関連企業が沢山あります。
農業に関しては、水田が盛んとなっており、麦、大豆による集団転作が行われています。
また、お茶の栽培も盛んで、高級てん茶として取引されています。

私は、この西尾市で搾乳牛60頭を飼育しています。
労働力は家族労力が主体です。
施設面積は11aとせまく、住宅地に隣接しています。
とても酪農をやるような環境ではありませんが、家族、力を合わせて経営しています。

私は、就農前は、北海道酪農学園大学で4年間、卒業後はアメリカで1年半、貴重な体験をしてきました。
このときの経験は、現在の経営に役立っていると思います。

私は就農後6年目くらいに、「酪農の価値を高め、地域に貢献できる経営をめざす」という経営理念を作りました。
酪農教育ファームや地域交流牧場全国連絡会もこの理念にそった活動だと思い、即座に入会致しました。

酪農の価値には経済的価値、資源的価値、精神的価値といった多くの価値があると思います。
これらの価値を最大限高めていくことが、今後の経営に必要なことだと思います。
特にこれからは、教育ファームのような精神的価値向上が社会に求められていると考えています。

私は、教育ファームの仲間と企画する搾乳体験や哺乳体験に積極的に参加しようと心がけています。
搾乳体験した子供たちの驚く様子、楽しそうな顔、牛と触れ合う子供達の輝く目を見ると、私自身、酪農には価値がある!!と嬉しくなるからです。

私は、現在、愛知県酪農協の青年女性部の部長をさせていただいています。
役員の方々の素晴らしいアイデアで楽しく活動しています。
また、普通に牛を飼っているだけでは経験できないことも経験でき、広い視野で経営をすることができるようになったと思います。
今は本当に、役員を通してできる仲間、教育ファームの活動を通してできる仲間に感謝しています。こんな厳しい酪農の時代ですが、皆さんのおかげで楽しく夢を持ち、仕事ができるからです。 今後も私は、経営理念をしっかり念頭におき、目標に向かって着実に進まなくてはいけないと身の引き締まる思いをしています。 これまで同様、今後も様々な方の御支援をいただかなくては夢の実現はかないません。
そのことを忘れずに、地域の方から愛される牧場づくり、そして、地域にねざした酪農経営を目指して頑張っていきたいと思います。

大学時代に先輩が作った詩を載せます。


うしよ うしよ
あなたはいつもガムをかんでいるね
そんなにくちをモゴモゴ動かすのが楽しいのかい
うしよ うしよ
あなたはいつも遠くを見つめているね
しっぽでもってオレをたたいておきながら
「おら関係ないよ」といった顔をするのはよしましょう
そんな牛でも目ん玉がくりくりして
かわいいからゆるしてやる

佐野