地域に親しまれる牧場を目指して

兵庫県加古川市・フラワーステーションファーム 花房牧場

我が牧場は、経産牛三十六頭、育成牛二十頭(内、外部委託十五頭)を妻と叔母の三人で切り盛りしています。
他の家族は、長女(酪農学園大学卒)、長男、次男、母がおり、私で三代目、昭和六十三年に就農してから二十六年目になります。

私は当初、酪農を次ぐ意志はなく、大学を出てから信用金庫に就職しサラリーマン生活をしておりました。

しかし、父の病気がきっかけでこの世界に入ってきたわけですが、最初は仕方なしに、母や近所の酪農家さんの言われるがままにやってきました。
しかし、自分の工夫や考えを実践でき、経営に反映してくると、面白みを感じるようになりました。
また、場所柄、JRの駅前、大阪、神戸方面のベッドタウンとしての住宅地のど真ん中にある牧場ということで、訪れる人も多く、通勤通学、保育園の送り迎えの途中にも立ち寄ってくれます。
これなら、牧場を隠すのではなく、反対にオープンにした方が地域住民や消費者、子ども達にも牛や牧場を理解してもらい、私も経営を継続させるためにも必要だなと、意識が変わってきました。

それからは、牛舎の周りにレンガや枕木を使った花壇作り、看板作り、牛舎改造などをして、自分でもびっくりしたのですが、それが趣味のようになってしまったのと同時に、牛群の能力(乳力)が格段にアップしたのでした。
こうした、活動がまた人を呼び、小学生の体験学習の受け入れ、出前授業、牧場でのTV撮影出演、はたまた学習教材のVTR作りにまでなってしまう始末でした。

そんな折に、地域交流牧場全国連絡会の設立入会案内を目にして、「これだ」と思いました。
というのは、近くに同業同世代がいなくて、ましてや地域交流、消費者交流活動をしている牧場は私のところ以外いなかったものですから、孤独感をもつことがあり、果たしてこの活動が仲間達に理解されているのか不安でもありました。
そこですぐに設立当初から入会させて頂き、全国の色々な方の情報を得、また色々な取り組みをされている牧場にも視察に行かせていただき、本当によい刺激を受けております。

その後、酪農教育ファームの認証を平成十四年に受けてから、近隣の小学校はもちろん、遠方の小学校も電車で見学や体験に来られるようになりました。

今後、都市型酪農、駅前牧場だからこそできる活動を目指して行こう思っています。
最後になりましたが、私の酪農経営の元気の源である地域交流牧場全国連絡会の、今後さらなる発展を願っております。