地域交流牧場全国連絡会との出会い

北海道久遠郡・大津牧場

末っ子が2歳になった頃、私は12年も続いていた育児から新たな道、自分の世界を見つけてもいいかもしれないと思いました。勿論、夫と酪農業をしながらです。

以前から、友達にこんな話を聞いていました。「洞爺の奥さん、元気いっぱいだから。同じ酪農家だから行ってみたら。アイスクリームのお店出したんだよ。」友達はグループで視察に行ったみたいです。

夫と二人で、このせたな町に酪農をするために入植して12年目のことでした。次々と5人の子供が授かり、視察や研修にも出かけた事はありませんでした。そんな時に講演会の案内を見て、2歳の子どもを連れでも行こうと決めました。
だって、講師は友達が話しをしていた洞爺の酪農家の奥さんだったのですから。自分の牛から搾った牛乳でジェラートを製造販売している、レークヒルファームの万里江さんでした。

乙部の会場まで車で1時間半。バスが出ると言うので、おやつを持って娘とバスに乗って行きました。「私もジェラートの製造販売をしたい。」と漠然と思いました。 後日、万里江さんに手紙を書きました。万里江さんから、「高い山に登るなら、それなりの準備と訓練が必要です。勉強したり見聞を広げたりしなさい。」と返事がきました。

それから5年後、2番目の娘が隣町の今金中学校に転校しました。娘のバレー部員を車に乗せて豊浦中学校へ練習試合に行ったとき、私は子ども達を下ろしてすぐ、レークヒルファームに向かいました。
そこで、万里江さんに、「山の上まで人を呼ぶのはたいへんだから、国道沿いに土地を探して店を出しなさい。」とアドヴァイスを頂きました。
その時に、地域交流牧場全国連絡会に誘われて、すぐに入会しました。お陰様で、全道各地見学に出かけたり、研修や講演会にも行ったりすることができました。残念ながら道外の研修には出席していませんが。

今は、万里江さんの息子さんが会に出席していますが、それまでは万里江さんが出席されていて、会議の最中、お店を始める準備や始めてからの注意、接客などについて、席の隣に座って指導していただきました。その姿は、授業中、先生の目を盗んで冒険を企てる学生のようで、胸が高鳴ったことを覚えています。懐かしい想い出です。

今年で13年目のジェラートショップ「ひそっぷ」は、クレープを始めました。
9年前に洋菓子を始めて、だんだん私の好きな世界を築きつつ、地域交流牧場連絡会で牧場を磨いていきたいです。