体験牧場はカッコイイ!!

福井県勝山市・ラブリー牧場

後継者として期待している小4の息子に、「大人になったら何をやりたい?」と質問してみました。
すると、「体験牧場」という答えが返ってきました。
もちろん牧場主の息子の発言として、体験牧場を受け入れる側になりたいという意味です。

牧場の仕事には色々有ります。
朝晩の乳搾り、エサやり、堆肥処理、牧草の収穫、さらに、うちの牧場では、牛乳配達、ソフトクリームやケーキの製造販売まで実にたくさんの仕事をこなしています。
そのなかで息子は、「体験牧場」を一番やってみたいといいます。
理由を聞いてみました。

「大勢の人の前で牧場の説明をしているお父さんはカッコイイから。」

なるほど、衣食住が満たされた現代の子供にとって、職業の選択基準は、カッコ良さなのです。
だから多くの子供たちが、歌手やダンサー、スポーツ選手などになりたいと思うのです。
成長して、本当にその道で食べて行ける人はほんの一握りの狭き門だと分かってからも、本当の貧しさや、空腹を味わったことのない現代の子供たちは、自分が他人から注目されるカッコイイ職業を目指すのです。

後継者が育たなければその産業は衰退します。
人里離れた山の中で黙々と働き続ける姿も、それは尊いのですが、それだけでは後継者は育ちません。
酪農もカッコイイ職業に生まれ変わらねばならない時が来ているのではないだろうか。
そのきっかけが地域交流牧場の活動であったりするのかもしれません。

普段は人の気配の無い田舎に、突然観光バスが乗りつけ、たくさんの人が牧場にやってくる。
牛乳の生産現場を全く見たこともない大勢の人を相手に、牧場の説明を自信を持って、またユーモアも交えて話す。
そこへマスコミの取材もやって来て、牧場主にインタビュー。
こうなれば、牧場主はカッコイイ職業になるのではないでしょうか。