みなさまに、より愛される
六甲山牧場をめざして

兵庫県神戸市・神戸市立六甲山牧場

1.牧場の概要
(1)沿革
瀬戸内海国立公園六甲地区の標高500mから700mの所にあり、昭和25年にスイスの山岳酪農をモデルに、市内の畜産振興と観光色を兼ね備えた高原牧場として神戸市が開設しました。

5ヵ年の牧草栽培試験を実施した後、同31年に乳牛2頭、めん羊3頭を導入し飼育を開始しました。
続いて、同37年から41年にかけて乳牛育成牛舎建設と草地の拡張を行いました。
また、同43年には、兵庫県内産黒毛和牛を導入して子取り生産を行う肉用牛センターを設置し、乳・肉用牛の放牧育成を行い、市内畜産農家の素牛確保に努め、畜産振興の拠点としての役割を担ってきました。

その後、社会・経済情勢の変化に伴い、畜産振興の拠点としての役割を終え、同51年より「人と動物と自然とのふれあいの場」として、市民に開放しました。
以降、神戸チーズ館や、めん羊舎等を建設し、さらに平成13年度には市民ニーズの高まりから畜産加工体験施設「まきば夢工房」を建設し、ふれあい体験事業の充実に努めてきました。
また、18年度から指定管理者制度が導入され、現在、(財)神戸みのりの公社が牧場を管理運営しています。

(2)面積
全体の面積は125.8haあり、うち一般開放ゾーン23.4haとなっています。

(3)主な飼養家畜等
乳牛(ホルスタイン種)12頭、めん羊(コリデール種)120頭、馬8頭(木曽馬2頭・与那国馬1頭・北海道和種馬3頭・シェトランドポニー2頭)、山羊(ザーネン種)10頭、ミニ豚2頭、うさぎ30羽、あひる・ガチョウ・アイガモ少々、牧羊犬(ニュージーランドヘディングドッグ)2頭です(平成21年現在)。
これらは、ふれあい(乗馬、羊の追い込みショー、授乳・搾乳・給餌体験等)や畜産物の生産・加工(牛乳・羊毛・卵・チーズ・アイスクリーム、ウールクラフト)を通じて、来場者に好評を得ています。

(4)主な施設
乳牛舎、めん羊舎、ポニー舎、木曽馬舎、神戸チーズ館、まきば夢工房、レストラン・売店 等です。

(5)従事者
職員17名(市派遣5名、固有12名)及びアルバイト等60名が従事していますが、レストラン部門については外部委託をしています。

2.ふれあい・体験交流等
(1)羊とのふれあい
草地の維持管理を行うため、ふれあいが意識される前から羊の自由放牧を行っているが、この手法がふれあいにも適していることから、今では羊とのふれあいを目的に牧場を訪れる人が多いです。

  (2)乗馬体験
昭和57年から実施しており、年間15,000 人の方々に楽しんでいただいています。 (3)授乳・搾乳体験 乳牛の子牛にほ乳瓶を使って乳を与えたり、やぎの乳しぼりを実施したりしていますが、ちびっ子に大変人気を呼んでいます。

(4)畜産物加工体験
平成13年から、牧場の牛乳を使ったアイスクリーム作り、バター作りやチーズ作り、また、牧場の羊から取った羊毛を使ったウールクラフト体験などを実施しており、年間25,000人の方々に楽しんでいただいています。

(5)牧羊犬による羊の追い込みショー
ニュージーランドから導入した牧羊犬がトレーナーとの息もぴったりに、羊を巧みに追っていく様は見ごたえ十分で、当牧場の目玉の一つになっています。

3.最後に
当牧場を昭和51年に一般開放して以来、「人と動物と自然のふれあいの場」として、ふれあいや体験について工夫をしてきましたが、地域交流牧場全国連絡会に入会して会員と交流を重ねる中で、ふれあいや体験、管理運営面で参考になったことが多くあり、現在それらを活用しています。

今後においても、多くの人に「ふれて・遊んで・学んで・知って」もらうと共に、愛される牧場をめざして努力を重ねていきたいと思っています。