山田牧場の沿革とこだわり

滋賀県甲賀市・山田牧場

時は1974年スプリング、爛漫のつつじ匂う5月に山田牧場は京都の修学院という所から都落ちし、聖武天皇が遷都を考えた幻の都、信楽町に移りました。信楽は旧名「紫香楽」と書き高貴な香りただよう山紫水明の地であります。

又、全国的に狸の焼き物でも有名な、日本六古窯の一つの焼き物のメッカでもあります。タヌキは、他を抜くという意味あいもあり、商売をやっておられる店には、縁起物として店の前によく置いてあります。当牧場にもタヌキは置いてありますが、どういう分けか他に抜かれてばかりいる貧乏牧場であります。自慢にはなりませんが、貧乏牧場でもほのぼのとする牧場作りを目ざしております。
 気持ちはほのぼの、フトコロはさむざむ、されど崇高な百姓魂を標榜しながら、自分の牧場に1番合ったこだわりを追求していきたいと思います。

こだわりというのは、己のポリシーであり又営業戦略でもありますが、もっとキザな言い方をすれば人生のファッションでもあり、そして又自己主張でもあります。そういう意味でこだわりというのは、農家の数だけ、生産者の数だけあっていいと思います。そして消費者のこだわりも又、消費者の心の数だけあっていいでしょう。そのこだわり同志の意気が合った時には、気持ち良く取引きがまとまるでしょう。

さて、山田牧場の、こ・だ・わ・りといいますと、仕事は「こだわり」、夜は「水割り」の毎日ですが、信楽は冷涼な高原の地で、きれいな空気と天然水(地下水)が自慢です。口笛を吹けば、シッポを振って寄ってくる懐いた牛と、家畜の福祉を考えながら、屠畜場行きの牛に涙する、心やさしきスタッフも自慢です。